川越にて仏像校外学習

今回、小江戸川越に行った理由はうんまいもん探訪のほかにもう一つあって神社仏閣を見て回ろうという「校外学習」という目的がありました。

川越の喜多院周辺には成田山日枝神社、中院、東照宮などもあり、また蔵の街周辺にもたくさんの神社やお寺さんがあるので結構な数を回れてしまうのです。七福神めぐりなんかもあってスタンプラリーも開催してます。写真は川越成田山です。一日に何回か護摩焚き法要も行われていて様子を見ることもできてもう幸せです。護摩焚きの派手な祈祷に私はたまらなく魂を揺さぶられてしまうのです。また新館も出来上がり真新しい仏像を拝見することも出来ます。ご本尊カードなんかも売っていてお財布につい入れてしまいたくなります。

私は神社仏閣が好きで鳥居があればくぐらなくてはと思うし、お寺みつけたらずいずいと山門の入り口を入ってしまうのであります。もちろん礼儀作法として礼拝と合掌は必ず致しますしお賽銭も欠かしません。

信心というよりは祭られている仏像とか、狛犬とかそんなのがおもしれーという感覚でちょっと変わっているのかと・・・・。心の中を知らない人から見ると信心深いと思われているようですがただ単に「面白いなー。かっこいいなー」と子供の頃から思っていましたのでかなり不信心ものだと思います。線香の香りもたまらなく好きでいつも仏壇に手を合わせていましたがこれも線香があったためとかとにかく罰あたりです。

見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

そういう風に自分の偏愛で仏像を楽しんでも良いのだ!というのをカミングアウトしている人と言えばハイ、毎回出てきますが、みうらじゅん氏です。いとうせいこう氏とグッとくるブツ(仏像)を求めて全国各地を旅しているのです。この本に乗っていた百済観音は本物を見れませんでしたが東京国立博物館で拝見してみてフォルムの不思議さにびっくり。まさに百聞は一見にしかずなんだなというのを思い知らされました。みうら氏はいつか自分の「ご本尊」を持つのが夢だとか。

みうら氏の本にリスペクトしてお寺を楽しんでよいというのがわかったのですが、実際に今ひとつ祭られている仏像の種類なんかが良くわかりませんでした。バリエーションがありすぎでホント難しい。そんなときに出会ったのが↓の本です。
「仏像はガンプラだと思え!」この一言に今まで悩んでいた仏像の分類に一筋の高名がさしてパァーと道筋が見えてスッキリと理解できてしまったのです。ガンプラみたいにバリエーションがあってしかも敵キャラなんかに当てはめると仏教の世界観がわかってしまうのです。

すいすいと頭に入ってきて俄然楽しくなってしまってせっかく学んだこの仏像の素晴らしさを目で見てこなくてはということで川越に行ってきたわけです。奈良、京都まで行くのはちょっと大変なのでまずは身近な川越でフィールドワーク開始です。
学習してから行くと今までただボケーっとかっくいいなと思っていた仏像に対して更になみなみならぬ愛着も出てきて、しかもじっくりと見てみたり、メモとってみたりと本当に楽しい校外学習となりました。仏像ってホントにかっこいいですよ。

お寺に行こう!

お寺に行こう!

この本は珍寺の紹介とても充実しています。
ちなみに埼玉の珍寺としてはさいたま市岩槻区にある「岩槻大師」が出ておりますが、ここは私が厄除けをしたお寺でもありまして、超おススメです。
なんたって地下でバーチャル四国八十八ヶ所巡りが出来てしまうんですから!しかもお遍路ルックを貸し出してもらってもう雰囲気満点です。不動明王が酉年の守り本尊というのもここで教えてもらいました。以来、不動明王にはなみなみならぬ敬愛を感じているのです。

本のほかにサイトもあります↓
http://www41.tok2.com/home/kanihei5/

私は「さざえ堂」もこよなく愛するのですがさざえ堂もやはりバーチャル極楽ツアーなんですね。現世利益に走りまくっている私です(笑)

「見物記」「お寺に行こう」とちょっと革新的な仏像の世界へのいざないを受けてしまったのできちんとした本も一冊

図解 仏像のすべて

図解 仏像のすべて

革新的な本を読んでいたおかげもあったのですが、「本当の仏像は如来だけ」というキーワードからはじまっていてとてもわかりやすい解説で図解や写真もあり、そして何よりも埼玉の寺院の仏像紹介があり見に行くことができそうです。

そういえば・・・・我が家には子供の頃から小さな仏像がありました。これ誰なんだろ?という疑問を持ちつつも30年以上経過して度重なる引越しなどにもいつも一緒に連れて歩いていたのですが、この本を読んで判明したのです。
「稚児大師像」弘法大師空海)の子供のころのものだったのです。

父方のお寺の坊さんが余りに猿のように落ち着きの無い暴れん坊の私を心配してくださって授けてくださったとか(母上談)
ありがたいことです。いまだに猿よりもひどい落ち着きの無さでありますが・・・。