樹海のてるてる坊主

人間は五感でものを感じますが、そのほかにもう一つ第六感というものがあると私は思います。「むしの知らせ」って良くいいますよね。なんかあるなーって思ったり、誰かを思い出しているとその人から突然電話が来たり、道でばったりなど・・・不思議だなと思います。

私の知り合いのKさんの話です。

奥様のご実家が山梨なので休みともなると家族で帰省をしているそうです。富士山のすそ野の自然のとても美しい場所だとか。
富士山と言えば?そうです樹海がありますね。ごく近くにあるので遊歩道を散歩するのも楽しみの一つだそうです。自然の織り成す景観に心を洗われるようでとても気持ちがよいとか。

しかし、まれに歩いていると「???」というよくわからないけれど何かの気配を感じるそうです。自分しかいないのに。気配の方へちょっと目を向けてみるとみつけてしまうのが「てるてる坊主」。首吊り自殺した人を見つけてしまうんだそうです。

げぇぇぇっっ!て思いつつ慌ててはいかんいかんと心を落ち着けて近くの交番へと向うKさん。おまわりさんにことの次第を話すと
「ああ、お父さんまたみつけっちゃったの。」と
kさんはかなりの頻度で自殺死体を発見してしまうのでした。

本人曰く、なんとなしに見つけてしまうので別に死体ハンターでも何でもないのだそうけれども、呼ばれちゃうようです。どうして自分が呼ばれるのかは不明だとか。
いわば第六感みたいのが作動しているのではないかと思うのですが、霊感ともいいますか?

このkさんにはさらに武勇伝がありまして、帰省した帰りに樹海の近くの森の中に車を止めて家族で一夜を明かしたことがあるそうです。
ぐーすか寝ているkさんと奥さん。しかしお嬢さんだけは回りにいる見えない気配を第六感で感じたらしくて、外を見て泣き出してしまい
「何か変なのが車の周りにいっぱいいて中を覗いているよー」とおびえていたそうです。
外は真っ暗で何も見えないのだけれどもお嬢さんだけには見えているらしいのでその言葉を信じて夜明けになってから車を森から出したそうです。
普通そんなところに車とめんでしょーが!って私が言ったら
「死ぬほど眠かったんよ」と一言。
森の闇の中でお嬢さんには何が見えてしまったのか?気になるところではあります。

ちなみに奥様は二人のやりとりも気にせずに幸せそうに熟睡なさっていたとか。これは、奥様の武勇伝ですね(笑)

そういえば、kさん宅には二つ塞がれた窓があるそうな・・・・寝ているとなんか変な音がひどくて夜うるせーなって思っていたら霊感のある友達が来たときに
「お前この二つの窓が霊の通り道になっているぞ。だから音がするんだよ」
と言って証拠見せるわとデジカメで一枚撮ったら変な光が入っていたそうな。顔に見えなくも無いなんか変な写真だったそうです。(たまーにそういう写真を私にも見せてくれます)
友達の言うことを信じて翌日から窓をふさいだら怪音はなくなったそうです。

kさんは「なめらすじ」にお住まいだったようです。見えない人たちにとことん好かれているのですね。羨ましいぞ、ちょっと羨ましい?うーん・・・やっぱり羨ましくないな(笑)