あなたの家に全く知らない人が住んでいたら?

うちの会社の事務所でこの前起こった不思議な話です。
ある日、郵便屋さんが「○○さんってここにいますか?」と来た。
全く知らない名前だったので、いないことを教えたのだけれどもその後も何回も何回も同じような郵便物が届いたのでおかしいなと皆で話していました。

そうしてしばらくしてから男性がやってきました。地図となんだか書類を持ってきてここに○○さんが住んでいるはずですがいませんかと。
名前がよく届いていた郵便物と同じだったのでそのような人はいませんと教えたのですが、なかなか引き下がってくれません。様子を見ていた上司があまりにくどいので
「ここは事務所じゃ。いないって言ってるだろうがあゴルア怒」
と一喝お引取り願いました。

しかし、今度はまた別の人が数日してから来ました。また同じ人を訪ねてきてます。
同じようにいませんよって教えてあげたついでに今までも他の人が来た話を教えてあげたら
優しいお兄さんで僕は貸金業者のものだと教えてくれました。そして内緒だけれどうちはもう来ないけれども○○さんは他にもたくさん借りているから多分これから来ると思いますよ。だってここに住民票ありますからって・・・。

へっ?ここは会社ですが?住民登録なんて出来るんですか?とびっくりしました。

ことの次第を上司に報告したら役所に問い合わせろと言われて、役所に電話。
まず、会社の管轄の役所に行ってくださいとのことで近くの役所の戸籍課に上記のいきさつを話したら会社の住所で住民票を取ってくれました。
そうしたら・・・・○○さんの住民登録があったんですよ!

○○さんはうちの会社が事務所として利用したすぐ後に住民登録をしていたのです。

役所の人にこんな人はいないのでどうにかなりませんか?実際に貸金業者なども尋ねてきて大変迷惑をしておりますと言ったら、一枚の書類を出してくれました。
「不現在届出書」というものです。建物所有者や居住者などの迷惑をこうむっている申出人が住民登録している該当者がいないということを役所に申請するものです。書面を出した後で事実調査を役所で現地調査などをして確認していないとわかったら住民登録を抹消してくれるとのことでした。

書類を出してからもしばらくは○○さんいませんか?と尋ねて来る人はいたのですが、そのうちに尋ねてくる人もいなくなり上記の書類は受理されて住民登録が抹消できたようです。

しかし、考えてみれば凄い頭のいいやり方だわなと。どうも郵便物が一時的に届いたのも転送して自分の住んでいる住所に送っていたのをたまたま転送届けを出し忘れてしまって(転送届けは一年間ごとに申請しなければなりません)会社に届いてしまったようなんです。
転送届けがそのまま続いていればわからないままで○○さんはずっと住民登録を何食わぬ顔でしていたのでしょう。

貸金さんも来ていたことだし、まあ普通の生活の人ではなさそうですが。

今回は事務所でしたけれども、一般家屋でも転送届けを出しておいたりすれば出来ないことはないことではないですよね。

最後に役所の方からのお話ですが、こういう風に勝手に住民登録をされてしまうのは割りとあることですよとのこと。気がつかない場合がほとんどだとか・・・怖い話です。

うーん。私の今の部屋も誰かが住民登録しているのだろうか?ちょっと気になるところではあります。