ペットボトルは直に口飲みはいけません

昨日はDVDを借りてきて見ていました。
実はこれで2回目になります。お気に入りの映画は何回見ても飽きないし、また見るたびに違う発見があるのが良いです。

タナカヒロシのすべて

日本一不器用な男のちょっとだけいい話。 異能芸人、鳥肌実初主演映画! すべてにおいて不器用な主人公タナカヒロシを演じたのは、その異様な風貌、過激な発言で世の中を挑発し続ける異能芸人、鳥肌実。本作品が初主演映画映画となるが、今までのイメージとは180度違うキャラクターを見事に演じ役者としてのその才能を見せつける。共演にはユンソナ宮迫博之高橋克実といったTVでも活躍する人気者のほか、加賀まりこが久々にスクリーンに登場するのも見もの。また、伊武雅刀市川実和子小島聖他各シーンで登場する豪華出演陣も見所の一つとなっている。

ごく普通の冴えない日常をすごしていた主人公のタナカヒロシが不幸に次々を見舞われるという淡々としたストーリーですが、勤務する町工場の風景とかタナカヒロシのいでたちが昭和の高度成長期の雰囲気でなんか懐かしい感じがしてくるんですね。
挿入歌もそんな時代のなつかしポップスが画面と調和して流れるのもいいのです。コーヒールンバは名曲、もちろん西田佐知子の歌ったやつです。

コーヒー・ルンバ

コーヒー・ルンバ

タナカヒロシのすべて o.s.t

タナカヒロシのすべて o.s.t

不幸続きで不幸のどん底のラストになるんだけれども、ユンソナ演じる不法滞在の外国人のお弁当売りのお姉ちゃんに「なんとかなりますよ!」って言って二人で手をとって走っていくのは青春映画の一ページのように素敵なんです。
たくさんのものをなくしたからこそ手に入れたラストシーンの幸せの場面なのかもしれませんね。だってタナカヒロシはすべてを無くして身軽になったから彼女と未来に走っていったのですから。
見終わった後に世の中きっとなんとかなるんだなと前向きな気持ちになります。下妻物語に通じる根拠のないポジティブさが残るかも?

ちなみに本日のタイトルはタナカヒロシの母上役の加賀まりこさんが自宅の冷蔵庫を空けて1.5リットルのペットボトルから直飲みするタナカヒロシを注意する場面からとってます。母上が亡き後にそっとペットボトル直飲みして母上がいなくなったというのを思い返させるシーンにもつながっていきます。

主演の鳥肌実は知る人ぞ知るパフォーマーさんで友人の旦那が「すんげー面白いから見てみ」と手渡されたのが↓でした。

玉と砕けよ! [DVD]

玉と砕けよ! [DVD]

これが鳥肌実との衝撃的な出会い。いきなり土方巽暗黒舞踏のようなパフォーマンスからはじまり、靖国参拝したり、街宣活動したりと不思議でした。
しかし・・・背は小さいけれど軍服似合うなーと妙に感動。
やっていることは過激ですが、日本男児というきりっとした顔立ちは結構好きです。