うわさと俗信
学校の怪談といわれると思い出すのが、「赤い紙、青い紙」「理科室の動く標本」などなど全国的に流布していている怖い話です。何年か前に映画までになり、怪談ブームがあったときには懐しい話しやら更に進化していた怪談を聞いてブームは何回もあるんだなと感じたものです。そんな色あせない昔からある全国的に広がる噂話と俗信を集めた本です。
- 作者: 常光徹
- 出版社/メーカー: 高知新聞社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
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80年代に流布された「日本ダルマ」という恐ろしい話は忘れられません。日本ダルマを見た人は実際にいるのでしょうか?もの凄いリアリティを持ちながらも今もどこかで語られているはずです。バリエーションもかなり多いと思われます。海外旅行に行く前には試着室に気をつけなと言われました。
最近では、ディズニーランドで誘拐される話っていうのも一時、かなりのバリエーションで聞いた記憶があります。
携帯メールなどのチェーンメールなども噂の加速を現代はすすめていると思うのですが、日本以外にもこういった、噂の伝聞というのはたくさんあるようです。
- 作者: ジャン・ハロルドブルンヴァン,大月隆寛,重信幸彦,菅谷裕子
- 出版社/メーカー: 新宿書房
- 発売日: 1988/10/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ジャン・ハロルドブルンヴァン,行方均
- 出版社/メーカー: 新宿書房
- 発売日: 1990/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ジャン・ハロルドブルンヴァン,Jan Harold Brunvand,行方均
- 出版社/メーカー: 新宿書房
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ロルフ・W・ブレードニヒ,池田香代子,真田健司
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2003/12/11
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アメリカ、ヨーロッパの噂の話を集めた名著なのですが、今もたまに話される某ファーストフードチェーン店のハンバーガーの肉はミミズというのはアメリカから発祥した噂というのを知ることができます。そのほか、日本オリジナルと思っていたのがアメリカやヨーロッパの亜流と知って楽しい考察をすることが出来ます。
この本で私は「都市伝説」という言葉をはじめて知りました。
- 作者: 池田香代子,高津美保子,渡辺節子,大島広志,常光徹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1994/11
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 松谷みよ子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/10
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俗信については、このあたりはどこかで聞いたことがあると思います。
霊柩車が通ったら親指を隠す
妊婦は箒をまたいではいけない
夜口笛を吹くな
くしゃみをしたらその後に言葉をつけないといけない
など昔からの言い伝えで、実際に効果があるかはわからないものです。
でも霊柩車が通るとつい、親指を隠してしまうしぐさを大半の人がしてしまうのはその浸透性を物語っているのではないかと思います。
全国的に広がる俗信とその地方独特のものがあるのでこちらもバリエーションはたくさんあると思います。
禁忌についての記載も非常に興味深いです。庭木に植えてはいけない木や植物がどうして植えてはいけないのか(形状や場所で忌み嫌うものを連想からが多いようです)などの考察があって禁忌の理由をしることが出来ます。
くしゃみをしたときに後に言う言葉はののしる言葉なんですが、。「ハックション 糞くらえ」「ハックション チクショウ」のほかに「インニャクラエ」「タッショダヨ」「モウヒトツ」などなどたくさんの続く言葉があるのには驚きました。
この本には沖縄の民話で子供をとりにくる、女幽霊から守るのにくしゃみした子供に「糞食らえ」と言葉を続けてやり助かったという話が記載されていました。
くしゃみをすると魂が飛び出しそうとうところから生まれた俗信なのかもしれません。
ちなみにこのくしゃみの話もイギリスケルトの妖精神話で赤子にくしゃみをさせてさらっていこうとした妖精から身を守るために「神のご加護を!」といわなければいけないという俗信があるというのを読んだ記憶があります。
俗信もまた改めて調べてみると地方色がありとても面白いものです。