鯨ステーキ

今から思い起こせば30年くらい前の話、小学生のころまで私は牛肉を知りませんでした。変わりに良く食べたのが鯨肉です。赤味の肉は牛肉にも見た目は似ているし魚というよりは肉の食感で給食には「鯨カツ」も登場をしていた時代ですから価格も安かったのです。
そんなわけで、牛肉は魚屋さんで買うもの(なんじゃそりゃ?)と長らく思っておりました。うちの母親がそういっていたので信じていたわけですね。
サンタクロースの存在が父親らしいと気がつくころに牛肉ってものをはじめて食べてそれ以前まではずーっと牛肉は海で取れるものと信じておりました。

昨日のクリスマス。たまたま鯨肉を見つけたので買い求めて母親に「鯨ステーキ」を作ってもらいました。鯨肉を焼いて醤油とケチャップで味付けしただけのものなんですが、これが実に美味い。薄切りの鯨肉しか最近みてなかったので厚切り肉がサイコーにうんめー!です。子供の頃のよくねだって作ってもらったなつかしの味。なんやかんや言っても美味しかったのだと思います。郷愁の思いも合い間って星5つです。