0.1秒のエクスタシー

ラリホーラリホー
バリラバリラー♪
と当時の子供はさまざまなバリエーションで勝手に歌っていたローズマリー・バトラーの曲のサビ部分です。
正解はRidin' High、Ridin' High (ラィディングハイ ラィディングハイ)
この曲のサビが非常にキャッチーで耳に残り、バイクレースの映像にナレーション「0.1秒(コンマ1秒)のエクスタシー」。角川ってこういう短いCMも非常に戦略的で上手かったなと思います。一番のみどころをしっかりと持ってきて劇場に足を運ばせたくなるようなキャッチコピーが秀逸だったのです。
そんなわけでCMサブリミナルコントロールにみんなはまってしまい、映画は観に行かなくても「ラリホー♪」だったというわけです。

当時、観に行ってないので、どうしても見たかったのですが、なかなかDVDにならず2004年にやっと解禁になったという作品です。

汚れた英雄 初回限定生産エディション [DVD]

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どこのチームにも属さない一匹狼の二輪レーサー北野晶夫(草刈正雄)。誰よりも速く走ることしか興味はない彼にとって、言い寄ってくる美女の群れも、栄光へ到達するための道具でしかない。ただひたすらに世界のチャンプをめざす男の行きつく先は…。

1982年12月に公開。監督総指揮は角川春樹、原作はハードボイルド作家の大薮春彦氏。
草刈正雄ってモデル出身で長身でホントかっこいいですね。端正なマスクというのは彼のような人のことを表現するのでしょうねー。主役の北野晶夫のダンディさを見事に演じています。タキシードも似合うし身のこなしやら女性の扱いがとてもスマートです。さすが元モデルさんだけありますよね。
春樹氏はリチャードギア主演の「アメリカン・ジゴロ」を意識して作ったとか。曲も言われてみればブロンディの「コールミー」ぽいですがね(笑)

バイクシーンの走行ライダーは80年代のバイク小僧はみな神とあがめた平忠彦氏や木下恵司氏です。バイクはレーサーレプリカ全盛期時代でしたよね。ちなみヤマハといえばアライのヘルメット。本社は大宮氷川神社参道すぐ横にあるので馴染みがあります。
そんなわけでバイク走行も80年代を思い出しながら懐かしく楽しんでしまったのでした。

原作のハードボイルドさよりもかっこよさを全面に出しているのがまたいいのかなと思います。そして、曲の使い方が上手い。
特にラストの最終レースでバイクがコースアウトしてシケインで北野転倒。しばしの沈黙。スローモーションで北野が立ち上がり手を上げコースに戻る瞬間に「Ridin' High」のイントロがバイクのエンジン音と連呼するようにかかるのが最高です。
鳥肌立ちますよホント。
書いていてまた観たくなってしまいました(笑)

華を添える女優人も浅野温子も可愛いし、令嬢役のレベッカ・ホールディンもキュートさ満載です。

You tubeで発見しました。
こちらがMOVIEスポット↓
http://www.youtube.com/watch?v=8wg93IxzSt0
こっちはオープニングです。車載カメラの映像とともにかかるRidin' Highが最高にイイ!
http://www.youtube.com/watch?v=U8puZQZ4b58&mode=related&search=

やっぱりかっこいいや。
サンキュー ヒーロー!

Ridin' Highは下記のアルバムに収録されています。

角川映画スペシャル

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