なぜか上海

「なぜか上海」とは井上陽水の曲のタイトルなのですが、初めて見たときに強烈なインパクトを感じました。

GOLDEN BEST

GOLDEN BEST

今から10年以上前に聴いて気にいってしまい、良く聞いていたのですがカセットテープをなくしてしまってそれっきり。先日図書館にて探したら上記のベストアルバムに収録されていました。10年ぶりの再会です。

久々に聴いてみましたが、やっぱりイイ!イントロから海や船が見えてきそうな感じで、井上陽水のちょっとクセのある高音の伸びのある歌声と歌詞が行ったこともない上海を思わせてしまうのは、全体に流れる日本人が思い描く、中国などのアジアの雰囲気の異国情緒なのだと思います。旅情溢れる曲だと聴くたびにいつも思うのです。

井上陽水の曲には歌詞にとびきりの言葉がちりばめられています。
「流れないのが海なら それを消すのが波です こわれた様な空から こぼれ落ちた とこが上海」とか「ころがるように丸いお月さん見に」とか豊かな表現力の言葉と語呂合わせの言葉が非常に耳心地良いのです。

しかし、この曲には上海の風景は全く出てきません。だから「なぜか上海」というよりは「どこが上海」っていう気もするのですが、聴いているうちにこれが上海なんだよなーと聴き手がイメージ出来てしまうのが井上陽水の凄いところだと思ってしまうのです。