思い出の店が閉店

子供の頃横浜に住んでいたのですが、誕生日やイベントの日に親に連れていってもらったお店があります。
JR横浜駅に隣接する相鉄ジョイナスの地下一階の迷路のような道を歩くと見えてくるレストラン街にあるハンバーグのお店「ハングリータイガー
http://www.hungrytiger.co.jp/
当時はまだ珍しかった炭火焼きのハンバーグで入り口でハンバーグを焼いているのがガラス越しに見え、満員のときに入り口で待っている間、子供たちはガラス越しに張り付いてハンバーグが焼けるのを眺めていたものです。やっと席が開いて中に入ると注文するのは決まっていてオリジナルハンバーグのレギュラーセットでした。ナイフとフォークが置かれてこれから来るハンバーグをドキドキしながら待ったものです。
しばらくすると、ジュージューと焼ける音がして店員さんが熱く焼けた鉄板に乗ったハンバーグを持ってきました。私はエプロンをしてハンハーグのお皿にはさみ顔を隠します。
店員さんがラグビー型のハンバーグを半分に切って最後の仕上げをしてソースがかかるととえもいえぬ良い香り、早く見たいー食べたーいと思うのですが、火傷をしてしまうので紙のエプロンを掲げたまま我慢我慢。ジュージューという音も静かになるころ、親からエプロンを取っていいとゴーサインが出て、私と兄貴はヤッターとばかりに飛び上がってハンバーグに食らいついておりました。
牛肉100%のハンバーグはジューシーで美味しく、付け合せはミックスベジタブルとジャガイモを一個丸ごと焼いたベークドポテトも美味。合間にライスを食べると幸せに浸ってしまうのでした。子供の頃の記憶って強烈な印象を残しますね。
大人になって何人か横浜に住んでいる人と話していてハングリータイガーの話をすると「子供の頃のご馳走だった」という声が多くて会話が弾んだものです。やっぱり子供の憧れだったんだなとしみじみ思いました。

1980年代には30店舗以上まで増えた店舗ですが、2001年の狂牛病問題でご他聞にもれずに経営困難に陥り、店舗の閉鎖が相次ぎました。
そんな中でも相鉄ジョイナス店はかろうじて営業を続けていたので、横浜駅に行くときには食事はハングリータイガーでハンバーグを食べることを楽しみにしていたのです。
しかし、今日ちょっと調物をしていてなんと相鉄ジョイナス店が2006年3月でフロア改装に伴い閉店したと知り大ショック。ハングリータイガーとしては4店舗あるそうなのですが、思い出のお店がなくなるというのはかくも寂しいものなのですね。もんくしーる家の家族の思い出のお店だったのでとても残念でした。

北関東中心に増殖中の爆弾ハンバーグの某チェーン店も同じようなつくりですが、代用するわけにはいかんのですよ!横浜中華街でも老舗の閉店が相次いでいるようですし、これも時代の流れなのでしょうか。