醤遊王国  その1

埼玉県にはいくつかの醤油を作っている蔵元があります。小さいながらも昔ながらの製法を守り続け品質の良いものが多いです。
そんな蔵元のひとつに行ってきました。場所は埼玉県西部の高麗神社で有名な日高市です。家から車で約1時間半ほどで到着しました。
お邪魔したのは弓削多醤油株式会社の醤遊王国(しょうゆおうこく)です。会社は坂戸市にある弓削多醤油ですが、工場見学が出来るのはここお隣日高市の醤遊王国なのです。
醤遊王国 HP
http://www.yugeta.com/oukoku/
売店ではこーんなにたくさんの種類のお醤油が売られていました。

これは自家製「おなめ」です。てんこ盛りのものを買って帰りましたが素晴らしい美味しさですっかり毎日の食卓に登場です。

周りには醤油の香りが漂っていました。今、醤油は発酵シーズンなのだそうでとても良い芳香です。
工場見学一日、10時から17時まで一時間に一回ずつ行われていて参加は予約無しの自由です。この日は35度超えの熱さ・・・15時のコースに参加したのですが参加者は私ひとりだけでした。エスコート役の女性の方の説明を聞きながら工場見学開始です。
醤油は大豆と小麦と麹菌と塩で作られるのだそうです。

大豆を蒸して、小麦を煎って、麹菌をまぶして麹室に入れて置くまでの作業です。

弓削多醤油さんでは国産の大豆、小麦、を使ってこだわりの醤油を作られているのだそうです。

麹の仕込が終わったら、いよいよ塩水を入れて熟成となるわけですが、こちらの水は工場の地下80mの湧き水を使っているのだそうです。
この湧き水と水源は同じだそうです。

さて次に見せてもらったのが、熟成仕込みが終わったもろみを搾る作業所です。
布(ナイロンのもので昔は麻だったそうです)を広げて待っていると

どろーんと出てくるのがもろみです。これを布で包み、一工程が完了。この作業を200回繰り返して、圧力をかけて醤油を絞りとります。

ここにあるダンボールみたいなものが搾り取られたもろみの粕です。
この絞り粕は牛の飼料になるのだそうですよ。牛は塩分を必要とするので、絞り粕には塩分と大豆の栄養がたっぷり、素晴らしい利用法ですね。

ではいよいよ熟成工場に潜入です つづく