ニッポン昔話 上.下
花輪和一先生の幻の作品が再び単行本化されたというので、相方が買ってきました。
- 作者: 花輪和一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: コミック
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- 作者: 花輪和一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: コミック
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花輪先生の作品というと丸尾末広先生と並ぶ耽美、猟期の中の美というイメージが強いですが、印象深いタッチの画が非常にすばらしく読み手を吸い込んでゆくんですねぇ。そんな花輪作品が作りあげた日本の昔話シリーズ。最高です。
上巻では、舌切り雀、浦島太郎、一寸法師などを取り上げています。
もちろん、私たちが知っている昔話とは違ったすてきな花輪ワールドによる、昔話。残酷なオチではなくて、見事な教訓になっているのもすばらしいです。
下巻では、カチカチ山、花咲か爺、桃太郎などこちらも上巻を更に超えるラインナップでの花輪ワールドを堪能できます。
私のお気に入りはカチカチ山、巫女様が操る眷属うさぎがキュートすぎてもう萌えまくりますwwwそれと、花咲か爺に出てくる、土人形の二匹、無垢な瞳が可愛いんです。こういう展開で遮光器土偶が出てくるなんて花輪先生の発想に脱帽です。
上下巻の全ての物語に一人の少女が出てきて、その少女の目を通して物語が展開してゆきます。この少女もまた可愛いんです。
可愛いの連発ですが、凄いなぁと思うのが何回読んでもおもしろいということです。
特典として付いているカラー口絵の書き下ろしもまた素敵なものでした。
残酷なものでなくても十分に読み応えあります。おすすめです。