七曲井

昨年末に参拝に訪れた、堀兼神社境内にあった堀兼の井つながりでやってきました。
狭山市北入曽にある、七曲井(ななまがりのい)です。常泉寺観音堂の裏にあります。

裏に回ってみると、すり鉢上の大きな穴が開いています。
これは水神宮様

階段はあるようですが、中には入ることが出来ません。

この井戸は平安時代頃に掘られ、江戸時代までは改修を重ねて使用してきたそうです。昭和45年に発掘調査がされ復元。しかし、石壁の崩落の危険性があるということで平成17.18年に回収工事を行ったそうです。

万葉集に歌われた堀兼の井は鎌倉街道ぞいにあったいくつかの井戸の総称ではなかったのではと言われています。

観音堂と七曲井のとなりを流れているのが不老川(としとらずかわ)です。

狭山に伝わる伝承によると、昔この川は冬季になると必ず水が枯れたため「としとらずかわ」と呼ばれ節分の夜に橋の下にいると年を取らないといわれていたそーな。
水が枯れたことで水という流れが止まり、時間が止まるということに通じると思われたのでしょうか。
橋の下にいるというのは、橋というのはあの世とこの世の境目だかとか何かを渡る、つなぐ境目の場所ですので、時間のつなぎ目とも思われていたのでしょうか。
ちょっと面白い話ですよね。