悪魔の花嫁

小学生の頃に出会って夢中になったマンガがあります。
当時、少女マンガ雑誌「プリンセス」に連載されていた「悪魔の花嫁」。
ちなみに悪魔と書いてデイモスと読みます。
初めて読んだのは確か同級生の家に遊びに行った時だったような?
絵と話にすっかりノックアウトされてしまい、少ないお小遣いをやりくりして単行本集めをしておりましたっけ。なぜか2歳上のうちの兄貴もお気に入りでしたっけ。
プリンセスコミックの17巻全部持っていたはずですが、引越を繰り返してゆくうちに行方不明となっておりました。


しかし、コミックス版の表紙の美しいこと。
たしか第4巻を一番初めに買ったことだけは覚えています。どうして4巻だったんだろう??

悪魔の花嫁 4 (プリンセスコミックス)

悪魔の花嫁 4 (プリンセスコミックス)

悪魔の花嫁 7 (プリンセスコミックス)

悪魔の花嫁 7 (プリンセスコミックス)

さてさて、悪魔の花嫁とはどんなお話しかといいますと、wikiにわかりやすいあらすじがあったので引用します↓

はるか昔、妹のヴィーナスを愛したがためにゼウスにより天界から追放され悪魔になったデイモス。ヴィーナスもまた生きながら朽ちていくという罰を受けた。妹を救うためには現代でヴィーナスの生まれ変わりである美奈子の体を手に入れ、その体にヴィーナスの魂を入れることが必要だった。ヴィーナスを救うために美奈子を誘惑するデイモスだが、次第に美奈子に惹かれていく。
ゲストキャラクターが各短編で主人公になり、それぞれの話にレギュラーであるデイモスと美奈子がかかわっていくオムニバス形式で話が進んでいく作品。大抵は事件に巻き込まれた美奈子がデイモスに救われたり、あるいは美奈子に近づく男がデイモスの誘惑や罠によって破滅する、という物語で構成される


あしべゆうほ先生の絵柄がホント素敵でキャラクターが生きていてこれぞ少女マンガという貫禄です。そして原作の池田悦子先生の毎回あっと言わせる展開のお話に胸をドキドキさせて読んだものです。
デイモスのニヒルでクールなカッコよさが本当にしびれました。
明るいカラッとした話ではなくてダークな因果応報です。悪いことをした人間はもちろんそのツケを最後に払うのですが、善人でさえもデイモスにそそのかされて悪人となり、運命をがらりと変え最後に大きなツケを払うというのが深い深すぎる・・・。

先日、そんな悪魔の花嫁がもう一度読みたくなって購入してしまいました。

ブックオフで探してきたので文庫本版しかなかったのですが、全12巻そろっていたので一気読み。残念なのは雑誌掲載時の順番で無くランダムに入っていたことでしたけれどあっという間に読んでしまいました。大人になって読んだ悪魔の花嫁、やっぱり名作でした。


そういえば、この作品って未完だったりします。17巻で尻切れトンボ状態。
その後どうしたのだろうかと調べてみたらなんと数年前に連載が再開されているとな!
それは読まなくちゃと思ってこっちはアマゾンで購入してみました。

感想としては、面白いことは面白いのだけれどなんでしょうか昔の連載時のみっちりしたボリューム感が減っていてあっさりした感じになっておりました。
デイモスの顔もちょっと変わっておりました。画風も時代の流れなんでしょうかねぇ。
といいつつまた新しいの出たら買っちゃいそうですがw

白い背景の絵よりも黒の背景のある絵が私は好みなのかもしれません。
悪魔の花嫁ってなんとなくビアズリーっぽい感じがあるんですね。黒背景つながりだとパタリロ!ビアズリーっぽい感じで当時、読んでいましたっけ。パタリロ!もたまに読みたくなるマンガです。