お年寄りの心のスキマ

昨日、私の住んでいる集合住宅にケーブルテレビが入るという通知があって工事がありました。工事点検に来たあんちゃん20代後半くらいですかね?5分くらい点検作業してその後は営業トークに入ってました。他のオプション売り込み方などなかなか上手い、気さくなちょっとおとぼけキャラでじいちゃん、ばあちゃんに好かれそうな人柄。ややオーバーアクションでうなづいたりするさまは可笑しくて笑いをこらえておりました。よくやるよなーっと関心しつつ説明を聞きました。帰りの挨拶が90度っていうのも素晴らしいね。

工事内容聞いて欲しい分だけで契約して終わったんだけれども、寂しい独居の一人暮らしの高齢者なんかはイチコロでこういう営業トークではまることがあるんだろうなーっと感じました。息子か孫くらいの年齢だから子供と投影しちゃうのでありましょう。上記のあんちゃんがどうのではなくてリフォームとかそういうのの営業もこんな感じなのかも。お年寄りの心の寂しさに入り込んでグッと引き込むのでありましょうね。

おお!身内にも高齢者(本人はそう思っていないのでタチが悪い)いました。
愛すべき母上。プリティーな67歳の心のスキマの話です。

四年前にスーパーの店頭でくじ引きをして
「おめでとうございます!当たりましたー!!」
って言われてそのまま机の仮設ブースに連れ込まれ、携帯電話その場で契約してしまっておりました。携帯電話ちゃんと持っているのに何故に契約する?って兄貴が問いただしたらまあ上手いんですね。うちの母親だけかもしれないけれど三人くらいに囲まれて「プレゼントですからタダですよ」とか言って拒否することも出来ずというか拒否という選択ないように持っていくらしいのですわ。
そのうちにこの場から離れるにはと考えているうちに契約すれば解放されると思っちゃったとか。やつらはずっと囲んで他のお客さんの手前騒ぐことも出来そうもないヘタレと恥ずかしいという気持ちを見抜いていたようですね。そして、まんまと書類にサインしちゃったそうです。

12月30日の契約だったんで家に帰ってきて冷静に考えて、恥ずかしいのと怒られるのを覚悟で兄貴に顛末を相談してくれたそうです。兄貴が早速「ゴラァ 怒!」って本部に電話したら先方は既に仕事納めで留守電で繋がらない。家族一同このおかげでブルーな年明けだったんです。しょっぱい雑煮を食った思い出が・・・。

幸いにも年明けに契約確認の電話が代理店からきてその場で契約解除が出来たのでよかったのですが気分の良いものではありませんでした。消費者センターに持ち込もうと書類なんかも年末年始みんなで揃えていたりしましたから全くいらん労力使いました。

今考えると・・私ら兄妹弟調度忙しくて余り話すこともなくてきっと孤独だったんですね。
いつもの母上ではなかったのかも。兄妹弟と海より深く反省いたしました。

母上の引いたくじっていうのは一等がテレビで二等が携帯電話というものだったのですが引いたくじは全部当たりなんです。二等がスカパーっていうのもあったかな?「当選商法」というものだそうです。くじは巻き餌で要は携帯やらスカパーの加入者を集めているっていうわけです。

こういうのに引っかかる人って言う人は自業自得と言われてしまいそうですが、私はそうは思いません。やっぱり相手が上手なんだろうなって思います。だからむやみに近づいたりしてはいけないんですよね。それとタダでものをくれる人を信用しちゃいけません。まさにタダより高い買い物になります。

引っかかりやすいタイプって意外や意外「私はそういうのには引っかからないから大丈夫」って自信のある人なんだとか・・・・自信のある人は人の意見聞かないからはまると素敵なカモさんになるのだとか。確かに母上ちょっとそんな自信あったらしいです。

私はヘタレの小心者なんでちょっと心配な契約事やら?と疑問に思ったことはなるべくその道のプロ解決策を教えてくれる機関に相談をすることにしています。

消費者センターなどは何回かお世話になっておりますがとても丁寧に相談に乗ってくださってまた解決策を教えて貰っています。

さてと、今日はこれから母上をお買い物に連れて行ってこようと思っています。
寂しい思いさせてますからせめてもの親孝行ってことで。