コロッケの丸かじり
敬愛すべき食い意地界の重鎮、東海林さだお先生の丸かじりシリーズ最新刊です。
コロッケの丸かじり [「丸かじり」シリーズ27] (丸かじりシリーズ 27)
- 作者: 東海林さだお
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 単行本
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今回も抱腹絶倒の食い意地話のオンパレード。その中で気に入ったのは、
「ビーフン」と日本人。ある日、東海林先生の頭の中でケンミンのヤキビーフンの歌が脳内自動再生エンドレスが始まってしまい、もはやいてもたってもいられずにスーパーに行き、ビーフンを購入(でもケンミンのじゃないやつ)。みずから調理して食べてみたはいいがいまひとつしっくりこない。ビーフンがいまひとつメジャーになれないのは日本人の愛する麺のコシが弱いからではないかというお話。
「目玉焼きかけご飯」卵かけご飯があるならば目玉やきかけご飯があってもいいじゃないかという話。洋風にお皿にご飯載せてバターで焼いた目玉焼き(半熟っすよ)そして更に上にバター、そしてここがミソ。味付けは醤油なんだそうです。コレ読んですぐに食べたくなりました。ぜったいまずいわけないじゃないですか!東海林先生の本の困ったことは味が想像つきやすいものばかりなんでしかも美味しいのがわかりやすいので読んでいると腹が減るんですよねぇ。
焼き芋出世物語では焼き芋が高級なお店で売られていて驚愕したと言う話。
紹介されていたカドー・デ・チャイモンのHPを見てみたらケーキ店かと思う高級感。ここにはお芋ソムリエがいるのだとか。スゲェ。
http://www.shirohato.com/ginza_chaimon/index.html
値段もちょっとした高級ケーキ並です。
前作でも食のトレンドのデパ屋グルメなどを紹介しておりましたが、新作は更にパワーアップしています。そのほかにはアゴが外れそうになりながら佐世保バーガーに食らいついたり、へにゃにゃ生八つ橋の存在意義について哲学してみたり、と1937年生まれの10月30日に70歳にあるおっさんとは思えぬ食い意地ぶりに感動すら覚えます。
東海林先生のあくなき食い意地は私たちにいつも幸せを与えてくださるのです。
秋にピッタリな腹の減る食べ物への誘惑感と読後感の素敵なエッセイです。
東海林先生、いつまでも食い意地界に君臨して下さいね。
そうそう、先生はお酢が苦手と判明。先生でも苦手なものがあったのですね(笑)
さーてとお腹すいたからコロッケパンでも買いに行ってきましょうか。それともケンミンのヤキビーフンの歌を歌いながらビーフンでも。そうそう、最近ケンミンはスープがたっぷりの汁ビーフンも売っています。たまに食ってますが焼きビーフンと同様にウマいですわぁ。私はビーフン大好きです。