三大東照宮 仙波東照宮

日曜日に心もそぞろに川越に行ってきました。
喜多院前の駐車場は日曜日の休みということで午前中ですでにいっぱい、喜多院にもたくさんの人が参拝して賑やかです。賑やかな喜多院を通り越してやってきたのは、仙波東照宮です。日光久能と並んで三大東照宮といわれる東照宮。みたいみたいと思いつついつも平日のため拝観が出来ず、五回目にしてやっと日曜日に来ることができました(入り口の門が開くのは毎週日曜日と祝日なのです)。

わくわくしながら階段を上がります。

そして、門が開いていました。

鎮座するのが東照宮の拝殿です。細工が見事です。
左 吽形
 
右 阿形
  
狛犬さん、やっと会えました。かなり古いもので寛永時代のものとか。顔もしっかりしています。おお可愛いと頭なでていたら、右側の阿形の狛犬さん頭陥没しています。
ナント川越氷川神社に続き「カッパ狛犬発見!」。
左の吽形の狛犬さんは頭に角があったので、もしかしたら角が取れたのかもしれませんがここはカッパ狛犬ということで落ち着きたいと思います。こんなところでカッパ狛犬に出会えたのは非常に嬉しいです。

拝殿だけに見とれていたら周りもスゴイです。大名たちが納めた立派な石灯籠が二十六基もあります。拝殿横にあるのは柳沢吉保が奉納したものとか。

そして、後ろを見たらもっと凄かったです。本殿の方が更に豪華絢爛な細工が東西南北に!
手前には唐門も見えます。
境内にはシルバー人材センターから来ているガイドさんがいらっしゃいました。
東照宮の由来などを教えていただき、調度、史跡めぐりツアーの下見にいらしたおじいちゃんお二人が見学コースとして東照宮の外周を見るというので同行させていただいたので四方から社殿を見ることができました。どちらを見ても実に立派で豪華、朱色の東照大権現様の御殿という風格あります。
  

戻ってきたら、かなり高齢とおぼしきおじいちゃまが一人いらっしゃいました。
なにやら説明をしています。ガイドさんが「私たちの大先輩です」と教えてくれたので、しばし燈篭の由緒やらの説明をうかがいました。お話は日光東照宮の家康や家光の墓標までと展開してとても興味深くお聞きしました。なんとこのおじいちゃまは御年96歳!20年(40年だったかも?)ガイドを務め19年東照宮の管理をなさっていたそうなんです。日光東照宮なら隅から隅まで見てきたとおっしゃるまさに東照宮博士です。御見それしましたm(__)m

そんな東照宮博士に狛犬のことを伺ってみました。やはり江戸城から移築してきたそうで(仙波東照宮江戸城二の丸にあった東照宮の拝殿を移築したので一緒に来たと思われます。手前の手水鉢も移築されてきました)寛永時代(1630年台中後半あたり)と思われます。とすると狛犬さんの年齢はナント380歳くらい。スゴイ話になってきました。埼玉県最古と聞いてますと言ったら「埼玉県ではなくて国内でもかなり古いものに入る」とのこと。またまたビックリ。とはいえ、雨風にさらされ朽ちてしまってきているのが非常に可哀想だと嘆いておられました。苔むしていい味わいになっていますが、やはり風化劣化は外にあると防げませんものね。
本殿の中には家光公が寄進された木製の神殿狛犬もいるそうです。

岩佐又兵衛三十六歌仙額のあった拝殿内部は非公開のためみることが出来ませんでしたがなんのなんの、実に有意義な時間を過ごすことが出来た仙波東照宮参拝でした。