ジョンソン基地とハイドパーク展

狭山市民の憩いの公園、稲荷山公園に行ってきました。
稲荷山公園隣には現在、航空自衛隊入間基地がありますが、かつてこの一帯は1945年に米軍が進駐しジョンソン基地と呼ばれていました。日本に完全返還されたのは1978年のことでした。

稲荷山公園周辺はハイドパークと呼ばれていて、ジョンソン基地の面影がちらほら残っていますが今では探すのもなかなか難しくなっています。そんなジョンソン基地とハイドパークの遍歴を紹介した展覧会が狭山市立博物館で行われているというので行ってきました。
http://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/museum/kikakuten/johnson.html

狭山市駅からバスに乗って稲荷山公園に到着。
すっかり秋の様子の公園内です。
 
この公園内にかつて米軍ハウスがあったそうでその名残を今でも見ることできます。
これは住宅の外階段ですね。

博物館に到着しました。

中にはいると1階では当時、ジョンソン基地内にあった木製の看板が展示されていて当時の映像を流していました。いかにもアメリカンな風景と映像です。基地の外と中ではまったく違う時間が流れていたのかしらと思うくらい近代的なアメリカ的や豊かな生活にびっくりしました。

2階にあがると特別展示の会場がありました。
中央には大きな稲荷山公園周辺のジオラマがあって当時あった米軍ハウスの模型が乗っていました。今では数えるくらいしかない米軍ハウスですが当時はこんなにたくさんあったのかと驚きです。
将校クラスの住宅模型もありましたが大きくて広い。
ジョンソン基地で使われていた食器など興味深い展示がたくさんあり、また基地内で働いていた日本人の人の談話なども紹介されていてこちらも当時を知る資料になりました。
ジョンソン基地が返還される前後の1960年代から70年代にはミュージシャン、デザイナー、イラストレーターといった若い芸術家の方たちが移り住んでいたそうです。細野晴臣氏もその一人だったとか。なんだかスゴイですねぇ。

今回の展示は博物館以外でもあってなんと現存する米軍ハウスを見ることができました。
博物館からちょっと歩いてゆくと見えたのがこちらです。
白い壁に緑の枠がなんともいい感じです。
  
  
内部はこんな感じです。


  
  
  
いかにもアメリカンな感じですね。
築年数は50年くらいでしょうか?昭和31年に狭山市住宅協会が建築した50戸の現存しているハウスなんだそうです。当時はアメリカ村と呼ばれていたそーな。

床はフローリング、壁はペンキ、この風味が米軍ハウスなんでしょうねぇ。

現存している米軍ハウスは今も現役で住んでいる方がいらっしゃいます。どのお宅も個性的で素敵です。米軍ハウスは今時の住宅とはちがった味わいがあってメンテナンスとか手作り好きな人たちの人にはたまらないだろうなぁと思います。

ただ断熱材は入っていなさそうなので冬場は寒そうな気がしますけれどこれもまた古き良き時代の建物と共存している実感なのかもしれませんね。