鶴ヶ岡八幡宮と鏑木清方記念美術館

北鎌倉の紫陽花探訪をした後は鎌倉街道を歩いて鎌倉駅方面に向かいました。
途中に見えたのが円応寺、笑い閻魔様をはじめ十王様と奪衣婆にも久しぶりに会ってきました。

円応寺を抜けるころにおおきなトンネルをくぐって山道を下るのですが昔は真っ暗でさぞかしおっかない場所だったろうなぁといつも感じる場所でもあります。闇が生きていた時代にちょっとタイムスリップしますね。

そして、程なく見えたのが鶴ヶ岡八幡宮です。裏から入っていったので本殿にまず参拝。
お目当ての大祓の人形もあったので相方と二人分の人形に名前を書き今年もお願いしてきました。

階段を歩いて降りていったら調度、雅楽殿にて結婚式がとりおこなわれていました。
初めてみました。

境内の一番下まで降りてきてお宮を見てみると濃い緑に覆われています。

鎌倉駅に戻る前に行きたかった場所へ。
鏑木清方記念美術館です。
http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/index.html
日本画の大家、蕪木清方は最晩年をこの鎌倉で過ごしました。邸宅跡を記念美術館として平成10年に開館したのだとか。
小町通りから程近いのですが、とても静かな場所です。

入り口には紫陽花が咲いていました。庭園も中にありキレイに手入れをされた花が咲きこちらも図書ルームから眺めることが出来ました。

今回の展示は「清方と隅田川」という特別展。
中に入ると入り口直ぐ横に画室が再現されています。日本画ってたくさんの絵の具やら道具を使って描くのですねぇ。この画室だけでも美しい様式美を備えています。

展示室に入るとどかんと大きな2つの屏風絵。
隅田川舟遊」です。隅田川に浮かべられた船に美しい女性達がたおやかに舟遊びに興じている場面です。
大きな絵ですが、圧倒されるような強烈な迫力ではなく、優しい雰囲気に包まれた絵です。
日本画のよさというのはこういう優しい色合いなんでしょうね。
他にも掛け軸になっている「隅田川両岸」などたおやかな女性像の絵がたくさんありました。鏑木清方の描く女性たちは人形のようにたおやかで美しくそして何より気品があります。これはもう圧倒的な気品。
他にも下絵や風景画や挿絵なども展示していて、お客さんも展示室には私だけだったので贅沢に見学が出来ました。鏑木清方は挿絵画家出身で浮世絵の流れもくんでいますので、私にとっては非常に好きな画家でもあります。挿絵などを見ていてもどこか親近感が沸いてくるのはこういったゆえんなのだろうと思います。

また、次回に鎌倉に来たときにも是非訪れたいです。