狛犬探訪
神社めぐりをしていると出くわすものがあります。
それは狛犬さんです。
そんな狛犬を愛して埼玉県中の神社を歩き回り調査して一冊の本にまとめたのがこの本です。
- 作者: 久保田和幸
- 出版社/メーカー: さきたま出版会
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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埼玉で一番古い狛犬は川越市にある仙波東照宮のもの1656年作のものだそうです。狛犬は神社創建のときにつくるものではなくて寄進で作られるものなので、神社によっては4対もある神社もあります(例、岩槻の久伊豆神社)
形もさまざまで全体像からみると、座り犬(付き尾、立ち尾、流れ尾)立ち犬(身構え、半身構え、子落とし、歩行型、立ち犬)、などに分かれていてさらにその先にもバリエーションがあって分類がされています。第1章ではそんな分類を子と細かに紹介して、狛犬のいわれなどを読み進むうちに理解することができます。
鷲宮町”鷲宮神社”身構え型 西洋のキメラのような猛々しさです。
東大宮にある砂氷川神社の狛犬で建立は平成17年の新しいものです。以前は狛犬がなかったようでデータにありませんでした。平成炎型です。
トップの写真は岩槻区”久伊豆神社”炎型 目の書き方がヘタウマ漫画風味です(笑)
その後の章では心に残る狛犬、変りダネ狛犬、犬以外の狛犬と題してたくさんの写真掲載で紹介してあります。
狛犬以外の動物としては先日紹介した調神社の狛兎のほかにも埼玉だけで牛、羊、蛇、鹿、雉、鳩、鳥、鯉、蛙、がいるというのもびっくりしました。
埼玉で狛犬がある神社は807社だとか・・・大小問わずに神社を歩いて取材した久保田さんのフィールドワークには舌を巻くばかりです。そして膨大な資料を明確にされた分類表には敬服しました。ちなみに大宮氷川神社と氷川女体神社には狛犬はいません。
写真だけを見ていても楽しい一冊です。狛犬にもさまざまなポーズ、表情があって中にはトホホ感漂うヘタウマの領域に入りそうなものまであって飽きません。
この本の巻末に埼玉の神社の狛犬の一覧が細かく分類されていて、これを見て自分の知っている神社の狛犬はどの分類でいつごろ作られたのかなどを確認すると愛着もまたわくし、とても面白いと思います。
少し前までは神社をただ参拝してゆくだけだったですが、少し神社のことを知るとまた神社巡りが楽しくなります。
- 作者: 外山晴彦,『サライ』編集部
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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