リメインズ 美しき勇者たち

以前に紹介した三毛別羆事件
http://d.hatena.ne.jp/monksiiru/20061005
についての本を新たに読みました。

慟哭の谷―The devil’s valley

吉村昭氏の羆嵐は小説ですがこちらは実際の事件の概要を追ったドキュメンタリーです。淡々とした事実が述べられておりそれがまた羆への畏怖を増します。

三毛別羆事件はテレビドラマや映画などの映像にもなっています。
ただ、80年、90年のものが多くDVDなどにはなっていないものがほとんどです。
そんな中、先日TUTAYAに行ったときに映画をみつけました。これ見たかったんですよ。

あの頃映画 「リメインズ　美しき勇者たち」 [DVD]

千葉真一率いるJAC創立20周年記念の映画作品です。主演は真田広之。人食い羆の赤まだらを追うマタギの鋭治役に扮しています。この頃の真田広之のかっこよさは神がかりですねぇ。JACの俳優陣もたくさん出演しているのでアクションシーンもまた見事です。マタギ集団の棟梁の嘉助役の菅原文太も渋くてイイです。
ヒロインのユキ役の村松美香はＪＡＣの新人だったそうですが、見事にアクションシーンもこなしておりました。
ちなみに敵となる羆はホンモノと俳優が近接するシーンは着ぐるみを使っています（当たり前かｗ）。しかし、確か千葉真一がラジオかテレビで言っていたと思うのですが、撮影の後日談で山全部に電気の柵をつけて真田広之と羆で一騎打ちのシーンを撮ったといってましたっけ。しかも火を向けて近づくようにしたと、そんで真田広之にはもっと羆に近づけって言っていたそーな。自分たちは柵の外で撮影していたって言っていたはずです。
人でなし・・・いやさすが映画バカのサニー千葉ｗ

この作品は全編にわたり北海道の山々の景色、とりわけ雪山の美しい景色が本当に見事です。舞台は北海道のニセコだとか。
そして、時代の流れに取り残されてゆこうとしているマタギたちが物悲しいです。
大きな羆に立ち向かう姿は流されようとする時代に立ち向かっているかのようでもありました。

出だしのシーンの羆が寝ている夫婦を襲うシーンから始まって、マタギ集団が羆と戦うクライマックスまでホントにいい。リズムがあってダイナミックです。

しかし・・・
ラストシーンで腰抜けますｗ
いいのかいいのかこれで？
と自問するラストでございました。

見終わって私の心に残ったのは
ユキのマタギビキニでしたｗｗｗ

そうそう、赤まだらをおびき出すために墓場でずっと待ち構えていた嘉助さんはあの後どーなったのでしょうか。誰か教えてください。
衝撃のラストが見たい方は是非一度ごらんくださいませ。

なんやかんや言っていてもやっぱりＪＡＣアクション最高！
こういう映画また作ってほしいですねぇ。